新入生50名を迎え、入学式

4月3日、うららかな春の日差しのなか、入学式が行われました。
台湾、香港、インドネシア、タイ、マレーシアなどから約50名の新入生を迎えました。
コロナ禍以前の人数です。

中学3年の時にサマーコースに参加したYさんは、ついに念願の日本留学です。これからJETで大学院進学を目指します。
日本の大学を卒業したものの、日本語力がまだ足りないと、JETの門をたたいたインドネシアやタイの学生たちは、日本での就職を目指します。
娘の日本留学を機に、「私もこの際日本語を」とJET入学を決めた台湾のお母さんもいます。
他にも、さまざまな思いを胸に、この日のスタートラインに立った学生たち。

彼らは夢をかなえるために、JETを留学先に選んでくれました。
私たちは、学生たちの期待に応えるべく、全力で日本語教育と進路指導にあたりたいと思います。

入学式では、山口校長、越野理事長、井上専務理事が、歓迎の挨拶をしました。

山口校長は、「読書をしましょう。語彙を増やして、思考力をつけましょう。そしてみんなの力で楽しい学校にしましょう。」と呼びかけました。そしてJETの校訓である「天は自ら助くる者を助く」を説明し、新入生にエールを送りました。

越野理事長からは、「艱難汝を玉にす」という言葉が紹介されました。これから各自が目標に向かって努力する中で、苦しいことがあっても乗り越えて成長してほしいと激励しました。また、日本の理解者が増え、異文化理解が草の根レベルで進むことが、ひいては世界平和につながるのだと語りました。

前校長の井上専務理事からは、JETでハイレベルな日本語力を身につけてほしいという熱いメッセージが発せれました。「JLPTのN1で180点(満点)以上を取れ! 日本人より上手になれ! 私(井上)より上手になれ! みなさんには無限の可能性がある。チャレンジしよう! チャレンジを止めたら成長は終わる。頑張ろう!」

新入生たちは、先輩学生の通訳を介し、ニコニコしながら聞いていました。

入学式のあとは、オリエンテーションなどを経て、歓迎パーティー。
飲食をともにしながら、やや緊張した面持ちの新入生と、余裕たっぷりの先輩在校生が歓談する光景を見るのは、3年ぶりです。やっとコロナが明けたという実感がわく、感慨深い入学式でした。